祈りの肖像

消された名前が足下に 転がり無数の川になる
霧雨繋いで星空に 齢を重ねて花になる

「いくら待っても帰ってこないよ」
「いくら待っても戻らない」

生まれた意味など聞かないで 耳を閉ざし闇に伏す
裸足の足踏み遠ざかり 夜明け待たず闇に散る

「いつになったら帰ってくるの」
「いつになっても戻らない」

風よ叫べ その戦火が絶えるまで
鳥よ運べ その地が見えるまで
花よ誇れ その身を燃やせ
人よ歌え その声届くまで

雨よ踊れ 乾き満たし 流れ続け 続け 続け
人よ歌え 生まれ変わる歌を 歌を

風よ叫べ 人よ歌え

風よ叫べ その戦火が絶えるまで
鳥よ運べ その地が見えるまで
花よ誇れ その身を燃やせ
人よ歌え その声届くまで
×