麗人草

女ごころの 恥らい捨てて
愛に燃えたい ひとすじの
夢かうつつか まぼろしか
誰か咲かせて 薄紫の
濡れて狂おし 麗人の花

女ひとりで 生きてくなんて
とても出来ない 淋しくて
指のやつれを 唇で
誰か背中を 抱きしめながら
夢をとかして 麗人の花

いつか女は きれいになって
恋のとりこに なりたいの
夢を描いて また消して
ひとりみつめる 薄紫の
肌に冷たい 麗人の花
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