瀬戸内みれん

島を離れる 連絡船が
夕陽背にして 消えてゆく
ひとりで手をふる 港駅
あなたあなたと 啼くかもめ
心の糸が 切れそな恋を
追っていきたい 瀬戸内みれん

鳴門うず潮 あの沖あたり
灯りちらちら 浮き沈み
添えない運命と 知りながら
声をかぎりに 叫びたい
帰って来てよ 涙がほろり
おもいきれない 瀬戸内みれん

何も知らぬと 夜明けの波が
岸壁に当って 砕け散る
冷たい無情の 水しぶき
今度逢ったら おもいきり
抱きしめられて 甘えてみたい
夢をかなえて 瀬戸内みれん
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