止まり木のブル−ス

花の咲く道はじかれて しみじみと
知った裏町 人情(なさけ)が身にしみる
酔って くずれた心の隅で
ひとり 女が口ずさむ
ブル−ス ブル−ス おまえが止まり木

昇る朝日はおれのため あるような
馬鹿な昔が今では恥ずかしい
落ち目 浮世は手の平返(ひらがえ)し
すさぶ胸には風が吹く
ブル−ス ブル−ス おまえが止まり木

捨てた昨日(きのう)に未練などないけれど
拾う明日(あした)はおまえのためにある
夢も運命も分けあいながら
生きる ふたつの影法師
ブル−ス ブル−ス おまえが止まり木
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