しょんなかね

「あれから十年、ボンボンは大きゅうなんなさった
惚れてはならん人に 惚れたとよ おいさんは
今、白か綿雪のなかで…
奥さん ボンボン…」

しょんなかね 別れがくるとは しょんなかね
温かね ひとのこころ 温かね
ひゅうひゅう風吹く道 木枯らしの中
歩き続けた 旅人も
いつか春の日に 微笑むときを知る
温め続けた 胸のうち
伝えたい 言葉ひとつ口にせず
抱きしめる 云わぬが花と

伝えたい 言葉ひとつ口にせず
抱きしめる 云わぬが花と

しょんなかね 別れがくるとは しょんなかね
温かね ひとのこころ 温かね

しょんなかね 別れがくるとは しょんなかね
温かね ひとのこころ 温かね
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