~桃中軒雲右衛門の妻~お浜

芸が結んだ 夫婦(めおと)のちぎり
お浜あっての 雲右衛門(くもえもん)
二つ巴(ともえ)を 幟(のぼり)に染めて
語る義士伝
草木もなびく あゝ名調子

(台詞)
不義な女と言われても
かまやしない
私の三味線で
あんたを あんたを
男にしたい

火に火を足せば 炎となって
義理も道理も 焼きつくす
お浜りりしや 世間もすてて
好いた男と
流れる雲に あゝ身をまかす

情(なさけ)の借りは 出世で払う
これが男の なにわ節
晴れの勝負は この三味線で
惚れたあんたを
日本一と あゝ言わせたい
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