影踏

ふと気づいた 夕ぐれに
思い出し出し 歌ってみたの
影踏ひとつ ふたつめは
ひとりがさみしい わたべ歌なのに

来る人 行く人 あなたを待つ私
涙があふれる その前だから
手紙を下さい 手紙だけでいいから
背伸びしてみても 見えない町から

そっと季節が 変ってゆく
そんないたずら 町の風は
あなたが窓を 開ける時
気づかぬふりして 運びこむのでしょうか

来る人 行く人 あなたを待つ私
言葉がとぎれて 心をしめる
手紙を下さい 手紙だけでいいから
あなたの影はもう どこにも見えない

来る人 行く人 あなたを待つ私
夕陽もしずんで 涙をかくす
手紙を下さい 手紙だけでいいから
二人の影がまた かさなりあうよう
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