もくれんの花

酔いにまかせて 抱き寄せた
罪な男の 燃える背中に
ひやりと散りこむ もくれんの花
おぼろ月夜の 泪かい…
何も言わずに しがみつく
おまえも瞳に 俺を映して
うれしいのかい 怨んでるのかい
おまえは命の もくれんの花

胸のふる傷 正直に
ぜんぶお前に 晒す俺だよ
甘えてくれたら 死んでもいいぜ
けちな野郎に 渡すかよ…
遠い世間の 海鳴りも
ふたりの枕にゃ 追っちゃ来ないさ
泣いてるのかい 怨んでるのかい
おまえは命の もくれんの花

たったひとりの 女だと
身も世もないほど 逢いたかったぜ
うれしいのかい 怨んでるのかい
おまえは命の もくれんの花
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