おしまいの嘘

夕闇過ぎて わたしの心に
コトバのひとつひとつ
浮かんでは 宙(そら)に消える

夜更けの風は あなたの心を
わたしの目の前に
連れ出して来てくれない

会えない日は 耳元で
わたしの名前を呼んだ
やさしく響く あなたの声
ふるえるほどに 愛おしい

お願い もう一度
わたしを好きだと言って
最後に 嘘でもいいから

愛された記憶は
夜空とともに 消えるの?
やさしい 光のままで
この夜の終わりに

涙に染まる わたしの心を
のぞいてくれればいい
コトバでは 伝えきれない

はしゃいでた あの夏の日
わたしの横顔ずっと
見つめてた 眼差しを
いつの間にわたし 見失った

お願い もう一度
わたしを好きだと言って
最後に 嘘でもいいから

はぐれた想いを
ひとつずつ よみがえらせて
そっと 包んで ほしい
この恋の終わりに

まぶしい朝日も 揺れる緑にも
流れる夕雲にも
降り出した雨に 全ての景色に
あなたを見つけてしまうんだろう

お願い もう一度
わたしを好きだと言って
最後に嘘でもいいから

愛された記憶は
夜空とともに 消えるの?
やさしい 光のままで

はぐれた想いを
ひとつずつ よみがえらせて
そっと 包んで ほしい
この恋の終わりに
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