花吹雪

願いが叶うのなら
覗きたいよ君の心の中
互いが胸に秘める想いは次第にすれ違っていた

砂時計のように時を刻んで舞う
花びらに君の影を重ねて
今になって手を伸ばして追いかけても
間抜けに すり抜けて行く

花吹雪 風染めるなら
君の思い出も染めろ
君の声を忘れられたら
僕はもっと孤独になれる

笑顔の僕等がいた
あの日と同じように頭上で見つめる太陽は
未来を照らし出すサーチライト

互いにとって幸せが違ったみたい
並んで観た満開の桜の下
隙間縫って差し込む白い光の星
真昼の星に何を観ていた?

花吹雪 星を散らして
ふたりの世界も終わる
あの日僕は言いだせなくて
手を握った君との未来

舞い散る儚き想い乗せて
そこに吹くは追い風か向かい風か
笑い合って「さよなら」言えないまま
春は終わる

花吹雪 星を散らして
ふたりの世界も終わる
離れ離れ輝けるかな
想像 目眩で終わる
花吹雪 降り積もる 嗚呼
見慣れた世界が変わる
花吹雪 花吹雪
最後の花が散る
愛した日々を知る
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