無法一代・恋しぐれ

祇園祭りの 太鼓がひびく
あれは松五郎 あばれ打ち
撥(ばち)をしぼって 命をこめて
惚れた思いを 夜空に散らす
夢だ夢だよ あのひとは
無法一代 恋しぐれ

酒も喧嘩も 半端(はんぱ)じゃないが
恋にゃどうにも 痩せがまん
車曳(ひ)く手に 涙か汗か
もどり道ない 片恋月夜
夢だ夢だよ あのひとは
曳いちゃいけない 横車(よこぐるま)

生まれ小倉で 死ぬのも小倉
線香花火の この世なら
触れちゃならない 高嶺の百合を
守り通すが 運命(さだめ)ときめた
夢だ夢だよ あのひとは
無法一代 恋しぐれ
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