越前恋歌

哀しい恋の歳月(としつき)を
知ってるように海風に
抱かれて眠る
波も麗(うらら)な若狭の湾(うみ)よ
あなたを捜(さが)し浜辺を歩(ゆ)けば
帰らぬ恋に砂が鳴く
いくら呼んでもわたしの愛は
あなたの胸には届かない
辛い別れを恋歌(うた)で紛らして
続くの続くのわたしの旅は

いつかは終わる恋だとは
わかっていたの最初(はじめ)から
それでもわたし
辿(たど)りたかったあなたの辺(ほとり)
はぐれた海鳥(とり)がぐるぐる回り
沖ゆく船は日本海
肩を冷たく突き刺す雨が
想い出濡らして過ぎてゆく
愛を信じてひとりゆく旅は
続くの続くの越前岬

あなたを捜(さが)し浜辺を歩(ゆ)けば
帰らぬ恋に砂が鳴く
いくら呼んでもわたしの愛は
あなたの胸には届かない
辛い別れを恋歌(うた)で紛らして
続くの続くのわたしの旅は
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