おんなの終着駅

手さぐりしても つかめなかった
米つぶ程の しあわせも
あきらめかけた そんな頃
私に夢を くれた人
線路も地図も ないけれど
あなたが私の 終着駅よ

世間の風の 冷たさ辛さ
隠れて何度 泣いたやら
昭和の頃の 不幸ぐせ
笑って言える 今ならば
明日が見える 私にも
あなたと重ねる いのちの旅路

苦労が沁みた この目を見つめ
優しく肩を 抱き寄せる
思えばひとり 人生の
名もない駅を 乗り継いで
初めて知った 温かさ
あなたが私の終着駅よ
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