青いバス

夕飯時の茜空 時計の針はせっかちで
また今日も青いバスが君を迎えにくる
つないだ手も離れ離れ 君をいっもの席に乗せて
ゆっくりとバスは走り出した 遠ざかってく君の顔が

見えなくなるまで手を振った 何度も何度も繰り返し
『また明日、また明日』君は窓越しに頷いた
ありがとう 今日も楽しかった 君のことをまた好きになった
会いたくて 恋しくて 夜は長いから君の夢を見るよ

月明かりに誘われて ひとりぼっちの散歩道で
夏の匂いに包まれたら また君を思い出す

聴こえるかな 心はいつも
不器用な言葉に隠れて見えないから 高鳴ることで
強く 強く 強く 君を呼ぶ 呼んでいる 呼び続ける

君のすべてが愛しかった 2人の未来を信じきってた
でも月日の流れか心のかたちを変えた
今君はぼくのもとを去ってく
その最後の後ろ姿さえも この目に焼き付けていたくて

見えなくなっても手を振った 空を見て涙をこらえた
『またいつか、またいつか』もう会えないこと知っていた
さよなら きっと忘れないよ こんなにも胸が痛むから
悲しくて 悲しくて 泣きたくなるから唄い続けるんだ

君と過ごした日々のことも いつの日か思い出になって
風になって 花になって 星になって 唄に変わるよ

君の家へと続く道を 今日もまたバスは走ってく
またいつか またいつか 君のシートに誰かか座るでしょう
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