ナナ

道草食っていこう 1つ大事な話があるから
ポケットの奥に忍ばせた小さな箱の中で光る 永久の誓い

君と出会ったのは ひどく蒸し暑かった夏の日
8月の風に揺れてた君の長い髪とよく笑う大きな目

付き合い始めた頃は 笑えるくらいに金がなくて
デートはいつもコンビニの駐車場
ぼくが吹かしたタバコの煙が空に消えてくのを
眺めて君は『綺麗だね』って呟いた

ナナ 気付いたよ
大切な人はこんなにも近くにいるんだね
ナナ 君だけさ
他には何もいらないよ 君がそばにいれば
薄っぺらなサイフに君の写真
時々眺めてニヤついている
すべてをかけてでも守るべきものを見つけたよ

積み重ねた日々 時にすれ違い傷つけあった
素直になれずに 君を何度も泣かせてしまったね
本当にごめんよ

些細なことがきっかけで ケンカした後にはいつも
意地っ張リなぼくの背中を君が
つついて「まだ怒っているの?」って笑うから
ぼくもつられて一緒に笑ってしまったね ナナ

君の作ってくれる料理の味も
それを向かい合って食べる君の顔も
その後で寝そべって ドラマを見なから
ダラダラ過ごしている時間も
仲直りのしるしの抱擁も
君の八二カミ笑いも 寝ぼけ顔も
すべて愛しい もう迷わない
誰よりも幸せにしてみせる
ただ君だけを

ナナ 愛してる
これから続いていく日々を僕と分け合ってくれないか
ナナ いつまでも
僕らはずっと変わらずに手を繋いでいよう
その時も2人の左手 薬指に光る永久の誓い
受け取ってくれないか この指輪を この愛を

寄り添って並んだ 水色とピンクの歯ブラシ
おはようもおやすみも 君のそばでずっとずっと
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