白い足跡

窓辺にはため息でガラスを曇らせた君
ひんやりと時間だけ部屋に流れて
すまし顔冬の夜白くやさしい雪は降る
悲しみは美しくこころに積もった

騒いだ胸の意味さえ忘れてゆくから
淋しく笑う横顔ぼんやり見つめた

月も無い夜だけど光りは消えたりしないね
深い森迷い込む足元照らすよ
すまし顔冬の夜白くやさしい雪は降る
知り過ぎた僕達を許してくように

振り向いても足跡はもう見えないから
帰り道が分らないこのまま消えそうで

ポケットに滑りこむ君の手は温かくて
何一つ変わらずにいて欲しい気がした

騒いだ胸の意味さえ忘れてゆくから
淋しく笑う横顔見つめた
振り向いても足跡はもう見えないから
戻れなくなる僕らはこのまま消えそうで
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