残像

南向きの窓は
水彩のframe
また一色 冬の終わり
僕に報せにくる

君が残したのは
クロゼットの隙間と
ひとりきりじゃ 溺れそうな
あふれる時の深さ

愛だった君のなにもかも
いまだってここで暮らしてる
巡る春と 君の帰りを
ずっと待っている

冷蔵庫のなかに
二人分のMilk
腐らせては 捨ててしまう
心を責めてばかり

だめなんだ君がいなければ
夢なんか涸れたままなんだ
広くなった Bedのままじゃ
きっと 眠れない

君の名前 Doorにいまでも
残しておいたままさ

愛だった君のなにもかも
いまだってここで暮らしてる
巡る春と 君の帰りを
ずっと 待っている
きっと 待っている
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