洗濯物が良く乾く日の午後

洗濯したシャツが良く乾く日の午後 空を見上げた
くすんだ青が広がってた どこまでも
いつの間にこんな色になってたんだろ 気づかなかったよ
子供の頃に見たあの眩しさは どこへ消えたんだろ

ガソリンより値の張る水で喉を潤し
吐き出した黒い息に塗りつぶされていく空よ

明日天気になあれ 君の涙が乾くように
もっと天気になあれ 君が笑っていられるように

好き勝手遊んで 散らかしたままの部屋をほったらかして
叱られてた頃とちっとも変わらずに
今でも僕らは 面倒なことに理由をつけて
他の誰かに押し付けて そこから逃げているんだ

ずっとためこんでいたままの 汚れがこびりついたシャツを
何年もかけて洗うんだ まだ見ぬ笑顔のために

明日天気になあれ 君が幸せになるように
真っ白い洗濯物が 星にはためくように

もっと天気になあれ 乾いた涙のその後で
虹が笑顔を映し出す そんな明日になれ
天気のいい午後に 僕はそう思ったんだ
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