二重奏

ぼくが孤独なとき
君は笑う 太陽のように
胸の暗がりを
照らす

カフェで紅茶飲もう
運河沿いの風で冷えたから
ぼくら電線の
鳥みたい

兄妹のような影を
ひきずって散歩したね
横顔が綺麗なこと
はじめて気がついて
空気がゆらり
揺らぐ

ぼくは何のために
生きてるのか それもわからない
君に逢う日まで
そうだった

自分さえ愛せなくて
なぜ人を愛せるだろう
もし君を好きになれば
必ずいつの日か
不幸にしそう
だから背中向けたいのに
ぼくの心が君をじっと見てる

自分さえも愛せなくて
なぜ人を愛せるだろう
でも君がもし駅なら
ぼくって通過する
汽車じゃないはず

ゆうべぼくは君を抱いた
その話題触れないけど
君の瞳(め)は問いかけてる
答えの代わりにね
抱き寄せたんだ
肩を…
×