東京

駅前でタクシーを待つ 僕は最後尾
帰れない僕らはやっと 静かに出会った

落ち着いた振りをしながら 先を急いでる
しゃがみ込む誰かをそっと 追い抜かしていく

夜は静かに ずっとおろかに 終わりなきように 続くばかりで
耳を澄ませば どこか遠くで ドアを閉める音が聞こえてきた
誰かにもらった デタラメな地図 僕は片手に 渋滞を待つ

見上げても空は狭くて 目印の星もない
声高く誰かの歌声 ビルに跳ね返った

夢は確かに もう明らかに それは素直に 形を変える
だけどここから 歩いて帰れば 朝になるのは みんな知ってる
誰かにもらった デタラメな地図 僕は片手に 渋滞を待つ
誰かにもらった 小さな愛 僕は胸に 順番を待つ
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