赤い靴のタンゴ

誰がはかせた 赤い靴よ
涙知らない 乙女なのに
はいた夜から 切なく芽生えた
恋のこころ
窓の月さえ 嘆きをさそう

何故に燃えたつ 赤い靴よ
君を想うて 踊るタンゴ
旅ははてなく 山越え野越えて
踊る肩に
春はミモザの 花もにおう

運命かなしい 赤い靴よ
道は二筋 君は一人
飾り紐さえ 涙でちぎれて
さらばさらば
遠い汽笛に 散りゆく花よ
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