せんせい

淡い初恋 消えた日は
雨がしとしと 降っていた
傘にかくれて 桟橋で
ひとり見つめて 泣いていた
おさない私が 胸こがし
慕いつづけた ひとの名は
せんせい せんせい―それはせんせい

声を限りに 叫んでも
遠くはなれる 連絡船
白い灯台 絵のように
雨にうたれて 浮んでた
誰にも言えない 悲しみに
胸をいためた ひとの名は
せんせい せんせい―それはせんせい

恋する心の しあわせを
そっと教えた ひとの名は
せんせい せんせい―それはせんせい
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