雨の思い出

最終ベルが鳴る ホームの片隅で
離れゆく恋人を 見送る人がいる
思えば何時(いつ)だって 別れの時は雨
過ぎ去った あの頃が
胸にせつなく よみがえる

思えば私にも 愛する人がいた
今では もう過去のこと
あの人は 天国へ

そとは雨…
思い出は遥か夢の彼方に

見慣れた改札の まばらな人影に
あの人を探しても 心は虚しくて
別離(わかれ)の寂しさを 忘れるためだけに
覚えてたあの歌が 不意にこぼれる帰り道

あなたが遠くなり 月日が流れても
今でも 未だ忘れない
本当の愛だった

セピア色…
思い出は遥か夢の彼方に

お願い夢でいい 私に逢いに来て
祈れば また逢えそうで
冬空を 見上げれば

雪混じり…
思い出は遥か夢の彼方に
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