風の午後

木枯らし窓辺を打ち 舗道が見える席
全てがあの日のまま あなたがいないだけ
泣いて泣いて 待って待って
すこし慣れた 悲しみに
嘘など許せたら 愛はつづいたのに…
風の午後 吹き溜まり 誰も急ぎ足
風の街あてもなく ひとり彷徨(さまよ)う私

粉雪両手に受け 肩寄せ歩いてた
突然くちづけされ ぬくもり分けた日よ
泣いて泣いて 待って待って
胸の痛み 抱きしめる
上手に甘えたら 夢はつづいたのか…
風の午後 セピア色 時が立ち止まる
風にさえ負けそうな 瞳うつろな私

泣いて泣いて 待って待って
やっと晴れた 冬の空
嘘など許せたら 愛はつづいたのか…
風の午後 石畳 過去を乗り越えて
風の中未来(あした)へと ひとり生きてく私
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