飛行船

人には言いたくない事 誰にだって一つくらいは有るんだ
母に手を引かれ歩く子供達だって 多分それを知ってるんだ

新しい場所に 向かう人々が歩いてる
花びらが風に揺れる

一人じゃ解決しない事 誰にだって一度くらいは起こるんだ
行ったり来たりしながらまたすれ違って 離れてく事も有るんだ

始業のベルが向かいの校舎から聞こえる
空に浮かぶ飛行船が時間を止めて行く

どんな時も迷わずに君を見てれば良かった
何も変わらないのならば僕が変われば良かった
今年もまたこの道に花が咲いてて良かった
おろかだね僕は いつでも君が居るって思ってた

人が死ぬまでに覚えている事なんて 本当はどれ程有るんだ?
生まれる前から繋がってる事だって 普段は忘れているんだ

むきになる風が花びらを空に舞い上げた
膨らみ過ぎた飛行船が軌道を外れてく

どんな時も迷わずに君を見てれば良かった
何も叶わないのならば信じていれば良かった
今年もまた美しい花が咲いてて良かった
おろかだね僕は それでも君が居るって思ってた

どんな時も迷わずに君を見てれば良かった
何も言いたくないのなら僕が気付けば良かった
今年もまたこの場所に花が咲いてて良かった
おろかだね僕は 勝手に君を強いと思ってた
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