なれずに

薄暗い部屋の中 窓から入る風が 頬をかすめて消えた
別れることはとても簡単で はかないもんだね
「友達にもどろう」と あの時の言葉が心を締め付ける
君の大切な人には もうなれずに うずくまって泣いた
時間が経てばきっと 忘れられるだろうと思ってたけど
通り過ぎる人の中 振り返っていつも 君を探してる
忘れる事がいい事だと思う自分が悲しかった
涙を拭いて歩きだそう 僕のために

夕暮れの街の隙間を 通る光が 記憶の中に入って君に変わる
あの頃の二人には もうなれずに 独りの影見つめてた
嫌いになろうと思う事で 君への気持ち隠してたけど
引き出しの奥にしまった 君の笑顔は僕に呼びかける
撮りすぎた写真心のすみに いつも飾ってある
抱きしめてあげよう 遠い日々を 大事にするために

忘れる事がいい事だと 思い込んで立ち止まった
涙を拭いて歩きだそう 僕のために
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