スロートレイン#2

忘れようとしたことも
忘れてしまった頃には
懐かしくなるよ
スロートレイン

歌っていたっけ
まっさらな その指先で
ジェーンバーキンのあのフレーズを
曖昧さのかけらもない君の横顔
いったい何を見つめていたろ

君に言わせりゃ 僕のこの暮らし向きは
ペダル踏みっぱなしのへたくそなピアノさと
曖昧さにカラダを火照らせてばかりで
明日を照らしてもくれないと

焼け付くような惨めな嫉妬の夜と
忘れてしまうしかなかった朝も
曖昧さのかけらもない風に吹かれて
いつしか懐かしくなるんだと

忘れようとしたことも
忘れてしまった頃には
懐かしくなるよ
スロートレイン

忘れようとしたことも
忘れてしまった頃には
懐かしくなるの
スロートレイン
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