花魁

遠い未来に頬寄せて 名も知らぬ貴方に揺られ
畳の匂いと埃と それが私の浮き世です

支えてゆく気持ちが貴方だけだと
言葉を追い越させて
明日 明後日 昨日 一昨日 立ち上がりなさい

我咲き迷い散る蘭 花の命 紅に変えては
我舞い乱れ散る蘭 嘘の様に笑い
愛を摘み 愛を貸す

白いうなじに紅き花 裾の袂の綻びを
繕う私の指先 不意に血潮流れ想う

あの子供達の様に大空抱えて
衝動的に笑い
走り 転んで 泣いて 頭をそっと撫でてて

我 命の重たさを 知るや知らぬや削り続く
我舞い乱れ散る蘭 一つの真実
あなただけ

我咲き迷い散る蘭 花の命 紅に変えては
それでもあなたの声を 聞いていたいから
愛の詩 呟いた
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