みせかけだけの優しさ

飾られた言葉の 罠に嘘が香る
間違い 届けられた花束の香りよ
かけ出した私を 都会(まち)は指さして笑い
空は黙って 涙をこぼした
からみつく髪が ほどけるように
少しずつ あやまちが見えて来たの
 
みせかけは もうたくさんよ
今度こそ だまされないわ
みせかけは もうたくさんよ
呼びとめた声さえ つくりもの

私が愛したのは 鏡の中のあなた
どんなに追いかけても 触れなかったはずね
硝子(がらす)のむこうで ほんとうは別な女(ひと)抱いて
つめたい瞳で 私を見てたの
着飾った服が 雨に打たれて
たちまちに 青ざめ色あせてゆく

みせかけは もうたくさんよ
今度こそ だまされないわ
みせかけは もうたくさんよ
心のある人に 出会いたい

みせかけは もうたくさんよ
今度こそ だまされないわ
みせかけは もうたくさんよ
心のある人に 出会いたい
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