つくしんぼう

時間の流れは早くっていつの間にか僕は大人になった
小さい頃に遊んでた野原には灰色の大きなビルが建った

なんだか切ない気持ちだよ 風の匂いもこんなんじゃなかった

僕の心にもあった綺麗な青や緑はつまずく度に色褪せてしまう
このアスファルトの上じゃただ道に迷うだけで夢なんて掴めないよ

ふと見つけた空き地に生えたつくしんぼう 懐かしくてジッと眺めていた

誰も褒めてくれないのにあの頃と変わらず懸命に生きてる

僕は忘れかけてた ありのままの心で走っていたあの頃の気持ちを
ただひたむきに真っすぐに生きていかなきゃいけないと
教えてくれたつくしんぼう

形があるものはみんな その姿を変えてゆくけど
都会の風に吹かれても負けずに生きなくちゃ

僕の心にもあった綺麗な青や緑はつまずく度に色褪せてしまう
でもきっと見つけてみせる 心の空き地に生きてる
空へと向かうつくしんぼう
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