別れ船

名残りつきない 果てしない
別れ出船の 銅鑼(かね)が鳴る
思いなおして あきらめて
夢は汐路に すてて行く

さようならよの 一言は
男なりゃこそ 強く云う
肩をたたいて にっこりと
泣くのじゃないよは 胸の内

希望(のぞみ)はるかな 波の背に
誓う心も 君故さ
せめて時節の 来る迄は
故郷(くに)で便りを 待つがよい
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