流氷海岸

春を運ぶ 流氷が
北の浜辺に 流れつく
あなたと別れるくらいなら
わたしは海に身を投げる

根室半島 納沙布岬
背中に泣いて すがりつく
何年待っても かまわない
千島桜の 咲く春を
あなたとふたりで待ちたいの

凍えそうな 冬空を
照らす日暮れの 灯台よ
あなたに抱かれるそれだけで
わたしは今日を生きられる

旅の終わりは 知床岬
やさしさ胸に 沁みてゆく
死んでもあなたを 離さない
羅臼の峰の 雪のよに
変わらぬこころで 愛したい

根室半島 納沙布岬
背中に泣いて すがりつく
何年待っても かまわない
千島桜の 咲く春を
あなたとふたりで待ちたいの
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