あまりりす

散りゆく花がきれいに咲くのは
せいいっぱいの抵抗なんだね
あなたはそっと私の髪の毛
指ですいてはさみしくつぶやく
うらやましいのはアマリリス
自由に咲いて 自由に散れる
私ときたら 愛をなくして
血の気も失せた悲しみの中
それでも生きてゆくのです

風は花粉を運んでゆくのに
人の心は動きもしないの
おしべは苦い紅茶のみほし
めしべはスプーンみつめて泣いている
あざやかすぎるアマリリス
私の影がこんなにうすい
あなたときたら 紺のセーター
夜より青いつめたさの中
ためいきばかり舞うのです

ねたんでしまうアマリリス
あなたの指がクキを手折った
私ときたら 背が折れるほど
つつまれた日も思い出の中
静かに椅子をたつのです
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