人はいつか

人はいつかサヨナラ
知っていたはずなのに
昨日までの声を
まだ探してしまうのです

朝のニュースの端っこ
あんまり聞きたくない話
冷めたコーヒーを
流しに捨てた

花の値段とか
お参りの正しい作法とか
どうでもいいことばかり
詳しくなってます

さみしい時に限って
夢に出て来るのです
濡れた枕を干して
朝が始まる

自分よりも悲しい人がいるから耐えてます
閉じた蓋は錆びて
開けられてないのです

心の中を人に話すたんびに
少しずつ ずれていきます
名前がついてない気持ち

会えない誰か思って
いつまでも泣くのです
サヨナラの終わり方を
習っていないので

人はいつもサヨナラ
繰り返しているから
昨日のこと 忘れたように
朝が始まる

人はいつかサヨナラ
また朝が始まる
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