夜行列車

ほんとにひと駅だけだぜ
夜行列車に君を乗せたよ
手のひらの冷たさは
君の生きてた街の冷たさ
そんなそんな淋しげな 瞳(め)をするな
わかったよ 兄貴づらなんか
似合わないっていうんだろ

ほんとは今でも分らない
ここにいるのが自分なんだろかも
夏みかんむく指に
涙ひとつぶ落ちて光った
いつかいつかくやんでも しらないぜ
わかったよ もう泣くんじゃない
みんなこっちを見ているよ

まだまだ遅くはないんだぜ
次の駅でもきっと帰れるさ
何もかも振り捨てた
君はとっても綺麗だけどさ
そんなそんないじわるじゃ ないんだよ
わかったよ 僕のひざ枕
朝まで眠っていいんだから
朝まで眠っていいんだから
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