夏至

濁る目 贅沢な焼け跡に立つ程
選ばない余生も見たい
灯せど消えた今日達の灰を掬い愛しく思う今日だ
春の跡 燃え尽きた火が私を生かした
いつかの瀬 消える日の向こうは始まりと似てる
吸った言葉 別れ際の皺
貰った羽で私まだ駆けている
追った黄色 焼きついた朝日 目の前の星
忘れないでいると預かってはいるが
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