エデンの部屋

ほっぺたに付いたまつ毛
指にとって「願い事は?」
フッと飛ばしてニヤけた顔で
「何をお願いしたの?」

“来年も再来年も
きっと僕が君の横に”
これを話せばあなた次第と
からかいそうだけど

究極に平凡な口論は
空想と間違い探しみたいな内容で
『ごめんね』って
強めに握った君の手

踊ったり飲んだり声出して
人混みを抜けたらキスをしよう
ふたりだけの楽園で

さあ
笑ったり飛んだり思い出して
ひとときの夢ならいつの日も
子供でいいよ
まだもう少しだけ

季節を重ねる度に
新しさを求める旅に
行きたい所も食べたい物も
山程やってみたい事
飲み過ぎはちょっと辛いけど

22年目の冬にはね
きっと星を探しに富良野まで
後戻りももう出来ないくらい
夢中になっていつの間にか

噴水と反対の
ベンチで待ってる
君の鼻歌になりたい
きっといつか
と強めに握った君の手

踊ったり飲んだり声出して
人混みを抜けたらキスをしよう
ふたりだけの楽園で

さあ
笑ったり飛んだり思い出して
ひとときの夢ならいつの日も
すれ違いもするんだけど
僕と居よう
からかわないで
まつ毛に願いを
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