おやすみベージュ

永遠みたいな夜だった
背中の羽の傷跡を
きみだけに見せてあげたい
なんてさ
今は言えない、言わない、言いたい

おなかの銀河が育った
抱きしめられるふりして抱きしめてた
オレンジジュース痺れちゃうくらいには
会いたい、口内炎が痛い!

朝日も夕焼けも
ふたりを茶化すから

宇宙の色が何色か分かったよ
あの日の約束は粒子に光って消えた

おやすみベージュ
明日になる前に僕らふたりだけの逃避行

そいえば今日から春だった

心も爪も太ももも
きみだけに全部あげたいなんてさ
たぶん季節病、春のせい

あの日のしあわせが息をひそめるから、
こころはいびつなかたちをしてる。

ふつうの日々が幸せと気づいたよ
いつものお別れがなんだか寂しいの
宇宙の色が何色か分かったよ
この夜と、ふたりの肌のいろ

「ねぇ、きみが好きだよ」
永遠みたいな夜だった!
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