旅路

喧騒を離れわたしはぽつりと
心に耳を澄ませた
静かに刻む
わたしの鼓動に見つけた
リズムとメロディ

わたしを乗せて走るバスを止め
懐かしい風 導かれるまま
まるで翼を休める小鳥のように
この身を預けた

大切なものはいつも変わらず
私を待っている
焦らなくていいの

辿った道に私は手を振り
「さよなら」じゃなく
「ただいま」をいうよ
恥ずかしくない
過去はどんな時も
答え教えてくれた

大切なものはいつも変わらず
私が持っている
目には見えなくても

時は流れいつしか
セピアの中に眠った願い
いつまでも在るんだと信じていたもの
この手で守りたい

夢をみる光忘れないように
私は私に還ろう
旅は続く
光の中でわたしはぽつりと
心に耳を澄ませた
確かに刻むわたしの鼓動が届ける
リズムとメロディ
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