クリームソーダ

エンドロールの匂いだ
木漏れ日かける子供達
今日で夏が終わった
窓際の席で君を待つ

やけに遅いんだね今日は
煙たさすら君のため
らしくないかちょっと
窓際の席でずっと

いつもだったら選ばない
甘ったるいね
残り1、2ページだったのにな
忘れて
ゆっくり今日が落ちていく
水滴が溜まっていく
気がつけば僕は

どうだってよくなった
どうだってよくなったんだ
君が来ないとしても
あー
どうだってよくなった
どうだってよくなったんだ
クリームソーダが濁っていく

手持ち無沙汰の今日は
寝不足すら君のせい
らしくないかちょっと
窓際の席でずっと

いつもだったら君が選ぶ
子供舌
読み終わったら返すつもりが
泥棒だ

ゆっくり今日が落ちていく
水滴が乾いていく
気がつけば夜だ

あー
どうだってよくなった
どうだってよくなったんだ
君が来ないとしても
あー
どうだってよくなった
どうだってよくなったんだ
クリームソーダが濁っていく

最後の1行を
読まずに閉じるような
借物の永遠が
溶け出して止まない

どうだってよくなった
どうだってよくなったんだ
君が来ないとしても
あー
どうだってよくなった
どうだってよくなったんだ
クリームソーダが濁って

どうせならばもっと
台無しにしようよって
あの日の君が言った
簡単なことだった
そういう君に恋をした
くだらないねって笑って

どうだってよくなったんだ
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