薔薇のしずく

薔薇のしずくが
背中に咲いている
汐風(かぜ)に誘われ
出逢った黄昏

いつかは忘れてく
恋でいいなら
今夜はまわした腕に
すべてまかせて

あなたが肌に
隠したさみしさを
激しいキスで
見つけてあげる

愛される ためにだけ
心 許すから
思い出に いつまでも
縛られるのさ
ほっておけないよ

わざとそらした
瞳の向こうには
熱い涙が
渇かないままで

どこにも風のない
小舟のようだ
漂うしかない二人
なにも訊かずに

吐息が耳を
優しく噛んだ跡
ときめきはもう
騙しきれない

あてのない 幸せに
夢を 探すから
思い出に 傷ついて
泣かされるのさ
ほっておけないよ

愛される ためにだけ
心 許すから
思い出に いつまでも
縛られるのさ
ほっておけないよ
×