面影酒

お前失くして ひび割れた
心は今夜も 酔いどれる
つまずき埋もれた 人生も
悪くないかと 呟いた

薄い紅引く その指が
なぜか儚く 消えそうだった
そんなお前を 抱いて眠れば良かった

どうしているか 泣いてないか
寒くはないか ひとり風に聞く

生きていくなら この先は
心の傷痕 道連れに
大事な人さえ 守れずに
何を掴んで ゆけるのか

月が静かに 欠けてゆく
暗い夜空に 面影浮かぶ
今はお前に 詫びることさえ出来ない

幸せなのか 辛くないか
寂しくないか ひとり夜に聞く

夢を背負った あの日から
ずっと寄り添い 歩いてくれた
そんなお前を もっと愛せば良かった

どうしているか 泣いてないか
寒くはないか ひとり星に聞く
×