かかえきれない花束を

ねえ 今なにがしたい? どんな瞬間がしあわせ?
誰かの答えじゃない 君の言葉で聞かせて
ねえ 急がなくていい 立ち止まっても戻っても
雨の日には 歌でもうたおう

線で引いた道を はみ出さないように
うつむいて見つめてた 頼りないつま先
でも 深呼吸をして 高い空あおいだら……

かかえきれない花束を 今君に
どこだって行けるよ 自分だけの歩幅で
与えられた 時間はそう 君のもの
どんな道を選んでも 花をかかげよう

ねえ 好きなことはなに? 叶えてみたい願いは?
間違いなんかない 憧れとはちがっても
ねえ 知らない誰かの 期待通りに生きるより
心の声 耳をすまして

握った指 なにも失いたくないと
自分から 手を離すことが怖かった
でも 髪をほどいて 風に身をまかせたら……

かかえきれない花束を 私にも
忘れずにいたい まだ先があること
迷いながら たどりついた この場所で
遠くからも見えるように 花をかかげよう

両手いっぱいの花束を
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