冷たい小雨の港町

風も鴎も 渡り者
聞いて見るだけ 無駄だった
冷たい小雨の港町
探すあの娘の 面影が
胸にしょんぼり 濡れている

恋はしないと 強がりを
云ったあの日は 若かった
冷たい小雨の港町
俺のこころが 分かるよに
ドラがせつなく また咽ぶ

泣きに来たのじゃ ないけれど
涙ばかりが 何故溜る
冷たい小雨の港町
暗い波間に ホロホロと
散るは男の 夢だろか
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