おっかのよされ

外は吹雪よ おっかが恋し
噂ばかりの いろり端
なまじ綺麗が 仇になり
都会の男に ほだされないか
よされよされ エエ おっかのよされ
父ちゃんだんまり ちゃわん酒

「おっか今ごろどうしてっぺな…」

野良着すがたで 遊んでくれた
畑仕事の 昼下がり
今度帰って 来たときは
甘えてみたいよ あの頃のよに
よされよされ エエ おっかのよされ
わたしも泣いてる 会いたいよ

あした晴れるか おっかが恋し
夢で今夜は 逢いにゆく
手紙書くのも めんどうか
都会に染まらず 帰ってきやれ
よされよされ エエ おっかのよされ
あんたのふるさと 春を待つ
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