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妙にマイク捌きの上手いMCに煽られて、ノせられてしまった結果じゃない。
僕らが決めた事だ。

朱色よりは茜色か。
暮れて行ったその糸は、脆くも結ばれていたのに、削れては綻れてしまう。

プレゼントを今日も君が送り付ける。
嬉々としてリボンを解き捨て。

黙って蹲った姿はウロボロスを象る。
メビウスを飛び降りて初めて痛みが襲う。

墨黒く描く言葉には想いが宿っているらしい。
でも“未来永劫”なんてやっぱりさ、口説き文句でしかない。

ワケも無く傍に居ただけ。
ワケも無く傍に居たいだけ。
響きが似ているだけで大きく違うのかな。
ワケも無く愛した果て。
ワケも無く同じ気持ちでいると思っていた。

あの日見上げた星の命はとっくに尽きているし、
色んな事考える時は十分に過ぎたよな。

プレゼントを今日も君が送り付ける。
鬼気として包装紙破り捨て。

黙って蹲った姿はウロボロスを象る。
メビウスを飛び降りて正しい痛みが襲う。

“終わりがあるなら何かが始まる”なんて、その中身次第。
このままが良いのか、このままじゃダメなのかを今迫ろう。
なぁ、君は僕に賭ける?
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