証明

夜を告げる 犬が鳴いた
ぼくは不ふちらいに広い道路を思い浮かべ
静かにそれを待つ 湯船の中で
くつずれした足を 片っぽだけ上げて

吸う 吐く

ぼくの証明を 今すぐ明かしてくれたら
迷わずあそこで とびこんでやれるのに
ぼくの証明は とうとう明かされず
だからこうして ここでまた 息をしていた

夜が明ける 犬が鳴いた
まだ暗いのに彼はそれを悟っているのだろう
ぼくは何を知って 何を知らない?
指折り数えるフリして 骨をポキポキ鳴らす

吸う 吐く

ぼくの証明を 今すぐ明かしてくれたら
ほんとはここから とびこんでいけるのに
だけど証明は とうとう明かされない
だからこうして ここでまた うたってる

どちらにしても何かがまだ足りない
中ぶらりんで どちらともなく
飛び込めない 証明して
飛び込め 証明して

夜が明ける 犬が鳴いた
ぼくは不つりあいに広い道路を思い浮かべ
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