フランネル

想いは吐き出してみても
薄くなって消えてく日々で
待ち風そっと吹く度
言葉さえも揺れて

色付いたことで
涙落ちて
消えなくなってった

片付けない部屋の隅に積んでる
空箱と君のフランネル
まだ見えない光の先に飛んでる
花弁いっぱいの
思い出一切を
回り出す空に

痛みが増していく度
手と手重ね合わせてみても
まじない
迷信みたいに
叶わなくてやめた

模様にしたものも
溶けて落ちて
嫌いになってった

でも、まだ、いや、ほら、

分かり合えたことも
笑い合えたことも
キレイになったんだ

もう

離してないままの手を引いてる
あの頃と変わったフランネル
未だ消えない光の先に飛んでる
私の後悔と
あなたの後悔を
合わせたいっぱいの
ただ綺麗な一切を
回り出す空に
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