セピア

誰かの笑い声響く
目を開ける暇もない
寂しさも紙くずと一緒に
丸めて

秋が色づくあの青空
涼風に消えてく希望
憂いも不安も飛ばしてく

カーテンの隙間から見える
月によく似た信号
切なさもあの頃と一緒に
忘れて

飽きるまで眺めた黄昏
暗がりに溜まる悲しみ
あの日はこれほど遠いけど

誰も見向きもしない真夜中
一人ふらついた靴跡
このまま何処かへ逃げていきたい

人の花閉じたあの公園
月光が照らす街角
瞼を閉じても輝いてる未来

電球の切れかけた机
埃被ったペン立て
開くノートの先には夢の話
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