終点

鏡の中の顔が寂しそうに笑う 昨日のように
目の前の青空に眼がくらむ今 足元がつっかえる
風に吹かれる髪にいらついて
またぐ信号もいつもと変わらない

足りないとこを数えて 俯く毎日で
周りの目ばかり探してしまう
変わらない自分を横目に 過ぎてく人見ながら
今日も一人電車に揺られる

見慣れた街の顔が灰色に滲む 昨日のように
階段を下りた先気が付けばまた 足音が遠くなる
輝く笑顔その裏で握る手が
冷えてゆくのもいつもと変わらない

楽しそうな人ばかりが 映る世界だから
今日も自分だけ一人に思う また瞼閉じる

これからのことなんて わかるはずないのに
きしむ心をずっと抱えてる
憧れだけを目で追いかけて
また明日の夢を見る

電車はどこへ向かうのか 追いかけてみたけど
いつも見えなくなってしまうの
握りしめた手解いて 幸せかみしめながら
私は一人電車を待ってる
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